基金がこれだけ積み上がっているのなら、


 「国は地方交付税のために借金をしている。それで地方がためた金(基金)は10年で増えた。何に使っているのか」

 5月末、首相官邸で開かれた閣僚と自治体の代表が意見交換する「国と地方の協議の場」。麻生太郎財務相は、全国知事会長の山田啓二京都府知事らに強く迫った。

http://www.necopic.com/content/users/107 http://e-saksak.com/userinfo.php?uid=6070  29年度に自治体が受け取る交付税総額は16兆3298億円。一方、自治体の基金残高は17年度末の13兆1000億円から、27年度末には21兆円に達した。麻生氏は、基金の「正当性」について説明を求めたのだ。

 これに先立つ5月25日、財政制度等審議会財務相の諮問機関)は、「基金の残高が増えた要因を検証し、地方財政計画に適切に反映させるべきだ」と提言する建議(意見書)を出していた。

http://www.passerelle.or.jp/userinfo.php?uid=1786 http://profile.ameba.jp/rtytruf  基金がこれだけ積み上がっているのなら、交付税は減らせるのではないか-。背景には、国の厳しい財政事情を踏まえて、交付税を削減することで財政健全化につなげたい考えが垣間見える。